あなたが住んでいる町にはずっと昔、とても金持ちのお爺さんが住んでいた。そのお爺さんを知らない人がいなかった。でも、金持ち爺さんが有名な理由はお金持ちからだけでなく、誰よりも竜のこと大好きだったから。
お爺さんは竜が大好きだったので、家の門には竜の像が二つ建てられていた。家に入ると、竜の絵や彫刻がどこの部屋にも飾られていた。誰かが訪問に来たときは、お爺さんがお竜の柄のお皿で菓子をもてなした。
そのお爺さんほど竜が好きな人がいなかった。
ある日、竜が好きなお爺さんのことを聞いて、山に住んでいた竜は喜んで、友達になりたくて、お爺さんの家に遊びに来た。
でも、本当の竜の姿を見たことのないお爺さんが、恐ろしい竜の姿を見て、あまりの恐怖に、気を失った。

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